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クラウンのコンタクトが緩い!きつい!3つの原因と注意点を紹介

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クラウンをセットする時コンタクト調整が多くて大変なんだよね、きつかったり緩かったり・・・。なんとか調整しなくていいものはできないかな~。

逆に、ドクターにもできることとかあれば協力したいし。その辺、技工士さんとコミュニケーションしてみたいな~。

といった内容に答える記事です。

歯科技工士

当ブログの筆者はクラウン・ブリッジの技工物を10年以上作り続けています。

そんな僕が今までの経験を踏まえて、若いドクターやテクニシャン向けに本記事を書きました。

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クラウンのコンタクトが緩い!きつい!の原因

まずは、クラウン・ブリッジなどの補綴物が緩かったり、きつかったりする原因を3つ挙げたので以下にまとめます。

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印象の変形

ご存知の通り、シリコン印象であっても、寒天アルジネート印象でも変形はあります。

そして、石膏に置き換えてみるとよくわかるのですが、印象の一部が伸びていたり気泡が入っていたりするのがよくわかります。

さらに、印象材に流し込んだ「模型」の硬化時による収縮変形も当然のようにあります。

マイクロを使った技工をしているテクニシャンなら分かると思いますが、補綴物を作る支台歯の「隣の両隣在歯のコンタクトエリア」をマイクロスコープで確認してみると、面が荒れていたり印象が伸びていたりしているケースは少なくありません。

コンタクト調整をする前は必ずコンタクトエリアをマイクロで確認してから作業を進めましょう。

模型の精度の話でいうと、上下の模型を咬み合わせたときにドクターから見ると一見咬んでいるように見えますが、同時に採ってもらうシリコンバイトのようには絶対に咬みません。

上下の模型を咬み合わせながら、強く当たっている部分を調整しないとシリコンバイトと同じような噛み合わせにはならないといった感じです。

つまり、そのぐらい悪い精度ということを理解したうえで補綴物を製作していく必要があります。

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技工士のテクニックエラー

技工士のテクニックエラーも少なからずあると思います。

まずは当然のことながらコンタクトが緩い状態で技工物を歯科医院に納品しているテクニシャンは問題外です。

次に、補綴物のマージンがしっかりと適合している状態でコンタクト調整をしているかどうかも確認してから作業を進めないといけません。

どういうことかというと、マージンの適合がしっかりしていないということは位置が安定しないということ。つまり口腔内で補綴物をセットしようとしても位置が定まらないのでコンタクトの位置も分からなくなります

その結果コンタクトが緩かったりきつかったりといったエラーが発生します。

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隣在歯の動揺

隣在歯が動揺していてコンタクト緩くなるケースもあると思います。

模型上ではコンタクトがぴったり合っているのに、口腔内試適の時にコンタクトを確認してみると150μmのコンタクトゲージですら緩いケースがあります。

高齢者の歯でよくあるのですが歯根が露出していて状態が悪そうな歯牙があると思いますが、

そのような歯牙は模型上でコンタクト調整の時に通常より50μmから100μmぐらい強くして納品しています。

はっきり言って歯牙の動揺までは模型上ではわからないので、歯が動揺している場合はドクターから積極的に技工士に伝えるとセット時のエラーが少なくなると思います。

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クラウンのコンタクトが緩い!きつい!の解決するヒント

コンタクトがきつい&緩い原因について見てきましたが、完全に解決する策はありません・・・と言ってしまっては話が終わってしまうので、いろいろ考えるとドクターが調整しやすいぐらいに若干コンタクトが強いぐらいで納品するのが一番の解決策です。

僕の場合、先ほど上記で述べたように、マイクロでコンタクトエリアの変形を確認した後におおよそ50μmから100μmコンタクトを強くして納品しています。

というのは、模型調整なしでコンタクトをジャストにして補綴物を納品すると緩くなるケースが僕の場合多かったのでこの方法で今落ち着いています。

つまり、いろいろエラーとなる要素が多いので過補償的にコンタクトを若干強くして、クリニックサイドで最小限の調整を狙っていくのがベストだと考えます。